アロンの家系図

知恵と啓示の御霊 通読用参考図解
アロンの家系図 – 祭司職の継承

アロンの家系図

祭司職の歴史的継承 – 出エジプトからソロモン時代まで

第1世代
👑
アロン
אַהֲרֹן (Aharon)
初代大祭司
モーセの兄。神によって大祭司に任命された
出エジプト28:1
第2世代
💀
ナダブ
祭司(死亡)
異なる火を献げて神に打たれた
レビ10:1-2
💀
アビフ
祭司(死亡)
異なる火を献げて神に打たれた
レビ10:1-2
エレアザル
אֶלְעָזָר
大祭司
アロンの後継者。忠実な祭司
民数記20:28
👤
イタマル
אִיתָמָר
祭司
エリの家系の祖
出エジプト38:21
⬇ 二つの家系に分かれる ⬇
エレアザルの家系(正統派)
👤
ピネハス
פִּינְחָס
祭司
熱心さにより神から永遠の祭司職の契約を受けた
民数記25:11-13
👤
[数世代]
士師時代を経て…
ツァドク(サドク)
צָדוֹק
大祭司
ダビデ・ソロモン時代の忠実な祭司。エリの家系に代わって大祭司職を担った
2サムエル8:17, 1列王2:35
🏛️
ソロモン神殿の祭司たち
ツァドクの子孫が大祭司職を継承
1列王記
イタマルの家系(エリの家系)
👤
[数世代]
士師時代…
👨‍🦳
エリ
עֵלִי
祭司・士師
シロで40年間祭司を務めた。息子たちの罪を止められなかった
1サムエル1-4章
⚠️
ホフニとピネハス
祭司(よこしまな者)
「主を知らず」神を軽んじた。戦死
1サムエル2:12-17, 4:11
🚫
家系の断絶
神の預言通り、エリの家系は大祭司職から退けられた
1サムエル2:30-36, 1列王2:27
📜 参考:サムエル(レビ族だが祭司ではない)
📖
サムエル
שְׁמוּאֵל
預言者・士師
レビ族コハテの家系。アロンの家系ではないが、神に立てられた預言者。エリのもとで育った
1サムエル1-3章, 1歴代6:33-38
凡例
⚠️
エリの家系
イタマルの子孫。神の預言により大祭司職から退けられた
ツァドクの家系
エレアザルの子孫。エリの家系に代わって大祭司職を担った
📖
サムエル
レビ族だが祭司ではない。預言者として神に立てられた
神の預言の成就
📜 1サムエル2:35の預言:
「わたしは、わたしのために忠実な祭司を起こそう。その者は、わたしの心とわたしのこころにかなったことを行う。わたしは彼のために長く続く家を建てよう。彼は、わたしに油そそがれた者の前を、いつまでも歩む。」
✓ 直接的成就 – ツァドク:
ダビデ・ソロモン時代、ツァドク(サドク)がエリの家系に代わって大祭司となった。ツァドクはエレアザル(ピネハスの父)の子孫で、忠実な祭司として神に立てられた(1列王2:27,35)。
✓ 究極的成就 – イエス・キリスト:
「長く続く家を建てよう」「いつまでもわたしに油そそがれた者の前を歩む」という表現は、永遠の大祭司であるイエス・キリストを指し示している。キリストは「メルキゼデクの位に等しい永遠の大祭司」(ヘブル5-7章)として、完全な祭司職を全うされた。
祭司職の歴史的流れ
出エジプト時代
アロンが神によって初代大祭司に任命される。レビ族の中でアロンの家系だけが祭司となる特権を得た。
荒野の時代
ナダブとアビフが異なる火を献げて死亡。エレアザルとイタマルの二つの家系に分かれる。ピネハスの熱心さにより、神は永遠の祭司職の契約を与えた。
士師時代
シロに幕屋が設置され、イタマルの子孫であるエリが祭司として40年間務めた。しかし息子たちの罪により、神はこの家系を退けることを預言された。
サムエルの時代
エリの息子たちが戦死し、契約の箱がペリシテ人に奪われる。サムエルが預言者として立てられ、士師・預言者としてイスラエルを導いた。
ダビデの時代
ダビデの統治下で、エレアザルの子孫ツァドク(サドク)が大祭司として台頭。エリの家系の最後の祭司アビヤタルと共に仕えた。
ソロモンの時代
アビヤタルがソロモンに背いたため退けられ、ツァドクが唯一の大祭司となった。これにより1サムエル2:35の預言が成就した(1列王2:27)。
立場ではなく、心の姿勢

エリの息子たちは正統なアロンの家系でした。
祭司としての立場知識も持っていました。

しかし聖書は彼らについてこう記します:
「よこしまな者で、主を知らず」(1サムエル2:12)

一方、サムエルは「まだ、主を知らず」(3:7)と同じ表現で書かれているのに、
その心の姿勢は全く違いました。
「主よ。お話しください。しもべは聞いております」(3:10)

立場や血統ではなく、神に対する心の姿勢こそが決定的なのです。

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