「創世記32章 第二サムエル20-21章 マルコ1章1節から20節の人物・地名・原語ガイド」
聖書を読むと、人物・地名がごちゃごちゃあって、あれこの人物知ってるけど、あの時読んだ人物とは性質が違う別人?この地名以前読んで知っている、何かあった場所?聖書を精通されている先生方は当たり前の事でも、私達信徒には、?で確かめたいことがたくさんあります、確かめた後から一年経つと忘れてしまいまた聖書を行ったり来たりして調べたくなるので、時間のロスをなくすために、今日の箇所で調べたかったことを今後の為にここに記します。
他に疑問がありましたらご連絡下されば、丁重に調べて記事にアップします。
創世記32章
ヤボクの渡し
ヤコブがエサウとの再会を前に、家族を渡らせた場所。この直後(創世記32:22-32)、ヤコブは神の使いと夜通し格闘し、「イスラエル」(神と戦う者)という新しい名を与えられた。ヨルダン川の東側支流にあたる。
第二サムエル20章
アマサ
ダビデの甥にあたる人物。母アビガイルはダビデの姉妹で、ヨアブとは従兄弟同士。アブシャロムの反乱時には反乱軍の将軍だったが、反乱鎮圧後、ダビデは和解政策としてアマサを将軍に任命しようとした(第二サムエル19:13)。しかしヨアブに独断で殺された。
ツァドクとエブヤタル
両者ともアロンの子孫だが、系統が異なる。
- ツァドク:アロン→エルアザル→ピネハス…→ツァドク(歴代誌第一6:4-8)
- エブヤタル:アロン→イタマル…→エリ→アヒメレク→エブヤタル(第一サムエル22:20)
後にソロモン王がエブヤタルを追放し、ツァドク系のみが祭司職を継ぐことになる(第一列王記2:27, 35)。
ヤイル人イラ「ダビデの祭司」
「祭司」と訳されているヘブル語「コーヘン」(כֹּהֵן)は、文脈によって「祭司」にも「高官・顧問」にもなる。第二サムエル8:18に「ダビデの子らは祭司であった」とあるが、ダビデの息子たちはユダ族でありレビ族ではない。これも「王の側近」という意味。イラも神殿祭司ではなく、王の顧問という行政的役職と考えられる。
第二サムエル21章
三年の飢饉
ダビデの時代に三年続いた飢饉。原因はサウルがギブオン人を殺したこと。ヨシュアの時代に結んだ誓い(ヨシュア9章)を、サウルが「イスラエルへの熱心のあまり」破った。神は400年以上前の誓いを忘れておられなかった。
バルジライ(二人いる)
- ギルアデ人バルジライ:アブシャロム反乱時にダビデを助けた80歳の裕福な老人(第二サムエル17:27, 19:31-39)
- メホラ人バルジライ:サウルの娘メラブの夫アデリエルの父(21:8)。別人。
メフィボシェテ(二人いる)
- ヨナタンの息子メフィボシェテ:足の不自由な人物。ダビデがヨナタンとの誓いのゆえに守り続けた(第二サムエル4:4, 9章)
- サウルとリツパの息子メフィボシェテ:ギブオン人に引き渡された七人のうちの一人(21:8)
リツパ
サウルの側室、アヤの娘。息子二人がギブオン人に引き渡された後、刈り入れの始まり(4月頃)から雨が降るまで(10-11月頃)、数ヶ月間、遺体を鳥や獣から守り続けた。この行動がダビデの心を動かし、サウルとヨナタンの遺骨を丁重に葬るきっかけとなった。
ラファの子孫(巨人族)との戦い
ダビデの時代、ペリシテ人の中にラファの子孫と呼ばれる巨人の一族がいた。ゴリヤテもこの一族と考えられる。第二サムエル21:15-22には、四人のラファの子孫との戦いが記録されている。
| ペリシテの戦士 | 特徴 | 討った人物 |
| イシュビ・ベノブ | 槍の重さ青銅300シェケル | アビシャイ(ダビデの甥、ヨアブの兄弟) |
| サフ | ゴブでの戦い | フシャ人シベカイ |
| ラフミ | ゴリヤテの兄弟、槍の柄が機織りの巻き棒のよう | エルハナン(ベツレヘム人ヤイルの子) |
| 24本指の巨人 | 手足の指が各6本、計24本 | ヨナタン(ダビデの兄弟シムアの子、ダビデの甥) |
マルコ1章
「追いやられた」のギリシャ語
マルコ1:12「御霊はイエスを荒野に追いやられた」の「追いやられた」は、ギリシャ語で「エクバッロー」(ἐκβάλλω)。「追い出す」「投げ出す」という強い意味を持ち、悪霊を「追い出す」時にも使われる同じ動詞。
福音書の比較:
- マタイ4:1:「導き上げられた」(ἀνήχθη)
- ルカ4:1:「導かれていた」(ἤγετο)
- マルコ1:12:「追い出される」(ἐκβάλλει)
マルコだけが強烈な表現を使い、御霊の働きの力強さと緊急性を強調している。
マルコの「すぐに」
マルコ福音書では「すぐに」(εὐθύς、エウテュス)という言葉が40回以上使われる。マタイやルカと比べて圧倒的に多い。神の国の到来の緊急性を表現するマルコの特徴。
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