【ダニエル書あらすじ 1 王の食事の話】
バビロンのネブカデネザル王はイスラエルを占領して、神殿の器を持ち去りました。バビロン捕囚の時ダビデ王の血統の者である少年ダニエルもその中にいました。彼らは家庭でユダヤの信仰と気品をしっかり身に着けていました。
目次
ダニエル書あらすじ 王の食事の話
バビロンに捕囚されたユダヤの王族の系血すじをもった少年たち、ダニエルとシャデラク・メシャク・アベネデゴは何の欠陥もなく、容姿も良く、知恵と悟りがあり、知識と洞察力に富んでいました。王は、バビロンの文学と言葉を教えるにふさわしい彼らを召し入れるために三年間、王の豪華食と教育を与えその後、王に仕えさることにしていました。
これはバビロン捕囚が起きる100年以上前に聖書では、王の息子たちのが捕らえられてバビロンで宦官になると(イザヤ39:7)預言されていたことでした。神のご計画で、選ばれたダニエル達によって異邦人やバビロンの王達に神を証しする為でした。
ところが王の差し出す豪華な食事は、ダニエル達の信仰に反するものがありました。旧約聖書の律法では豚肉や、イカやタコ、エビなどは食しません。また親の乳で子を煮る残酷なこともしません。
律法ではどんな食事が汚れていると言われているのか
つまり・・お好み焼きはバツ、鶏肉のクリーム煮もバツです。現在は新約の時代なので該当しませんので安心してください。新約聖書の使徒の働きという書簡でペテロが主イエスから汚れたものと言われているものを食しなさいと啓示を受けています。
しかし、この時代は旧約の時代です。ダニエル達は王の食事を断ることはバビロンの王への忠誠を軽んじることになります。捕え移された最初から試練が始まります。この時代の権威の恐ろしさは現代のパワハラという程度のものではなく、王の命令に盾突いたと受け取られたら死を意味することがありました。
ダニエル達、王官の誉れより信仰の為に苦難を選ぶ
奴隷の身であるダニエル達にとって、王の食事は大いに特権でした。そして栄養を取らないでダニエルたちが衰弱でもしたら、王の家臣に迷惑をかけるどころか好意的に接してくれている宦官の長の命に関わる事を伝えられます。
ダニエル達は食事で、身を汚したくないと決心していました。神に忠実で、まだ十代の少年であるのに、自分たちの信仰を守るためには不利な状況が並んでいるのですが、毅然と王の権威を恐れず、宦官の長の情にも流されず、大胆な信仰を持って固く決意していました。
ダニエルの品性 勇気をもって大胆に、身をわきまえ謙遜に
しかしイスラエルでは王族であったとしても、捕囚の地バビロンでは奴隷という境遇、現在の自分たちの地位をわきまえ、知恵と謙遜をもった言葉で「ご馳走を食べず、野菜だけで病気にならない事を10日間試してください。」と宦官の長に願い出ます。
神はそんなダニエル達の健康を守り、かえって神の力を現わされました。野菜だけを食べていたダニエルとシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは、そうでない少年たちよりもはるかに血色がよく健康的でした。それで世話役はダニエル達の食事についての願いを聞き入れてくれました。
神はこの四人の少年たちに知識と、あらゆる文学を理解する能力と知恵を与えられました。ダニエルには幻や夢を解き明かす力も与えられました。
ダニエル達、宦官の長に連れられ王に謁見する
期間が終わり宦官の長は王の前に彼らを連れていきます。王は彼らと会話すると分かります。彼らの賢さは国中のどんな知者と呼ばれている者達よりも知恵においても悟りにおいても十倍も勝っていると。ネブカデネザル王は彼らを召し入れました。神様に従ったダニエル達を神様はバビロンの地で祝福してくださいました。
ダニエルはこのバビロンのネブカデネザルの時代から、ペルシャザル(ネブカデネザルの孫)の時代 そしてメド・ペルシャのダリヨス・・そしてペルシャのクロス王の元年までそこにいました。
バビロン捕囚についてイザヤ書の預言が書いてある箇所
100年以上前からイザヤによって預言されていた事その時、蓄えていた物がバビロンに運び去られる事や、ユダヤの王族の子がバビロンの宦官となる預言は、この聖句です。
39:5そこでイザヤはヒゼキヤに言った、「万軍の主の言葉を聞きなさい。 39:6見よ、すべてあなたの家にある物およびあなたの先祖たちが今日までに積みたくわえた物がバビロンに運び去られる日が来る。何も残るものはない、と主が言われます。
イザヤ書39:5-6
また、あなたの身から出るあなたの子たちも連れ去られて、バビロンの王の宮殿において宦官となるでしょう」。
イザヤ39:7
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