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ダニエル書あらすじ7 4頭の獣が見せた、世界帝国の未来

ネブカデネザルの夢の像 ダニエル書
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バビロンから終末まで、ひとつの夢がつながっている

「ある一つの夢が、今から2500年以上前に見せられました。その夢は、まだ終わっていません。もし残りの部分が、今この時代にかかっているとしたら、あなたはどう読みますか?」

第一部 4頭の獣の幻

ベルシャツァル王の治世第一年、ダニエルは夜の幻の中で、大海が四方からの風にかき立てられるのを見ました。天の風とは神の力の働き、大海とは地上に生きる諸国民の姿を表すと読まれてきました。

その海から、姿の異なる四頭の獣が次々に上ってきます。

第一の獣は獅子のようで、わしの翼を持っていました。ダニエルが見ているうちに、その翼はもぎ取られ、獣は地から起こされて人のように二本の足で立ち、人の心を与えられます。

第二の獣は熊のようで、体の片側を高く上げ、口には三本のあばら骨をくわえていました。「起き上がって、多くの肉を食らえ」という声が響きます。

第三の獣はひょうのようで、背には四つの鳥の翼があり、四つの頭を持ち、支配権を与えられていました。

第四の獣は、これまでのどれとも似ていませんでした。恐ろしく、ものすごく、非常に強く、大きな鉄の歯で食らい、かみ砕き、残りを踏みつけ、十本の角を持っていました。

第二部 4頭の獣=4つの世界帝国

この幻の解き明かしは、天使によってダニエルに告げられます。「この四つの大きな獣は、地に起こる四人の王(帝国)である」。

歴史はこの通りに進みました。

獅子=バビロン帝国(BC626-539年)。獅子の力と、わしの翼の速さを併せ持っていたこの帝国は、ネブカデネザル王の高ぶりが神によって砕かれ、悔い改めて人間らしい心を取り戻したという出来事(ダニエル書4章)とも重なります。

熊=メド・ペルシャ帝国(BC539-331年)。熊は獅子より図体が大きく、体の片側を持ち上げているのは、メディアよりペルシャの力が優ったことを表すと読まれてきました。口にくわえた三本のあばら骨は、バビロン・リビア・エジプトの征服を指すとされます。

ひょう=ギリシャ帝国(BC331-146年)。四つの翼はアレクサンドロス大王の征服の速さを、四つの頭は彼の死後、帝国がプトレマイオス朝(エジプト)、セレウコス朝(シリア)、アンティゴノス朝(マケドニア)、フィレタイロス朝(小アジア)の四つに分裂したことを表すと読まれてきました。

恐ろしい第四の獣=ローマ帝国(BC146-AD476年)。主イエスが地上に生まれられたのも、この帝国の時代でした。十本の角は、この後に起こる十人の王(あるいは国家連合)を示唆すると読まれてきます。

第三部 小さい角、これから起こることへの接続

ダニエルが第四の獣の十本の角を見ていると、その間から一つの小さい角が生え出て、先にあった角のうち三つを根こそぎにしました。この角には人の目のような目があり、大きなことを語る口がありました。

わたしが見ていると、この角は聖徒と戦って、彼らに勝ったが(ダニエル書7:21)

天使の解き明かしによれば、この角から起こる王は「先の者と異なり、三人の王を倒す」者であり、「いと高き者に敵して言葉を出し、いと高き者の聖徒を悩ます」者です。そして「時と律法とを変えようと望む」ともあります。

歴史的には、この特徴の型として読まれてきたのが、後の時代に現れるアンティオコス4世エピファネスです(この歴史的成就は、8章記事で詳しく扱います)。ただし天使が語る内容には、一つの王の生涯だけでは説明しきれない規模——「全世界を併合する」「聖徒がひと時、ふた時、半時の間、彼の手に渡される」——が含まれています。ここから、この幻は歴史上の一人物にとどまらず、終わりの時に現れる存在への預言でもあると読まれてきました。

第四部 終わりの時の流れ

聖徒が「ひと時、ふた時、半時」彼の手に渡されるとは、1年+2年+半年、合計三年半を指すと読まれ、黙示録の「四十二か月」(黙示録13:5)と同じ期間を示すと理解されています。この三年半が二度——前半と後半——続く七年間が、患難時代と呼ばれる期間です。

この幻が示す流れを、大まかに並べると次のようになります。

携挙(この時代のどこかで、教会が天に引き上げられる)→ 前半の患難期(小さい角=反キリストが、初めは人々を助ける者のように現れる)→ 患難期の中間点(本性を現し、自らを神とするよう強要する)→ 後半の大患難期(さらに厳しい迫害)→ キリストの再臨→ 千年王国

ダニエルはこの幻の続きも見ています。

もろもろのみ座が設けられて、日の老いたる者が座しておられた(ダニエル書7:9)

やがて第四の獣は殺され、火に投げ入れられます。そして——

人の子のような者が、天の雲に乗ってきて(ダニエル書7:13)

この方に、永遠に滅びることのない主権と国が与えられます。

「2章の金・銀・青銅・鉄と、この獣たちがどう対応しているか、一覧表にまとめています」

ダニエル書の預言対応表 2章・7章・8章はひとつの未来を語っている
金の像から獣、雄羊と雄山羊まで――同じ物語を3つの見方で神様は同じ未来を、ダニエル書の中で3度、違う姿で見せておられます。2章では人間の目に映る「価値」として(金→銀→青銅→鉄)、7章では神の目に映る「本性」として(獅子→熊→ひょう→恐ろし…

2章のネブカデネザルの夢(金・銀・青銅・鉄)と、この7章の幻は、同じ四帝国を違う角度から描いています。人間の目には輝いて見える権力も、神の目には獣の姿に映る、という対比です。

ネブカデネザルの夢の像

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