今日の朝の通読:創世記5章、ヨシュア記9-10章、マタイ5

通読

今日の通読について:

朝の通読で疑問を感じた箇所がいくつかありました。「神に似せて造られたのに、なぜ男と女?」「エノクの年代計算は?」「ヨシュア記の戦いの背景は?」

AIアシスタントのClaudeと対話しながら、一つひとつ掘り下げてみました。図解も作成して、初心者の方にも分かりやすく整理しています。

完璧な答えではないかもしれませんが、この学びの記録が、聖書をより深く理解する助けになれば幸いです。疑問を持つことは、神をより深く知る入り口だと信じています。



📖 創世記5章:神の似姿として造られた男と女

疑問:神に似せて造られたのに、なぜ男と女があるのか?

創世記5:1-2には、こう書かれています:

「神は、人を創造したとき、神の似姿として人を造り、男と女に彼らを創造された。彼らが創造された日に、神は彼らを祝福して、彼らの名を『人』と呼ばれた。」

神はおそらく男性では?父と呼ばれ、主イエスも男性として来られました。聖霊様は?このような素朴な疑問を感じました。

答え:関係性の中に表される神の似姿

男性だけでも女性だけでもなく、「男と女」として初めて神の似姿が完全に表現されるのです。

創世記1:27では「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された」とあります。

重要なポイント:

  • 神は関係性の中に存在される方(三位一体)
  • 人間も関係性の中で神の似姿を表す
  • 男女が互いに補い合い、愛し合う関係性が神の豊かさを反映

神の性質について: ヨハネ4:24で「神は霊である」と書かれているように、神には肉体的な性別はありません。しかし、聖書は神を圧倒的に父性的・男性的に啓示しています:

  • 旧約では「父」として(申命記32:6、イザヤ63:16、64:8)
  • 新約でイエスは一貫して神を「父」と呼ばれた(100回以上)
  • 三位一体:父、子(男性)、聖霊
  • 主イエスは男性として受肉された(これは偶然ではない)

では、なぜ「男と女」が必要なのでしょうか?

一人の人間では神の全ての栄光を表現できないからです:

  • 男性:力、保護、リーダーシップ、父性的な性質を反映
  • 女性:いのちを生み出す力、養い育てる力、応答する美しさを反映
  • 両方合わせて:神の豊かさのより完全な表現となる

結婚そのものが、キリストと教会の関係の型です(エペソ5:31-32)。神の本質は父性的ですが、神の多面的な栄光を表すために、男女両方が「神の似姿」として造られたのです。


📊 エノクからノアの洪水まで:神の忍耐の証

疑問:年代計算が複雑で、何が起きたのか分かりにくい

創世記5章には、アダムから始まる系図が記されています。特にエノクの記述が印象的です:

「エノクはメトシェラを生んでから三百年、神とともに歩み、息子たち、娘たちを生んだ。」(5:22) 「エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。」(5:24)

エノクがメトシェラを生んだ時、何かが起きて回心したのでしょうか?そして、メトシェラが死んだ直後に洪水が起こる…この時系列を理解したいと思いました。

答え:メトシェラの名前に込められた預言

メトシェラの名前の意味:「彼が死ぬとき、それが来る」

エノクは息子の名前を通して、来るべき裁き(洪水)を預言しました。そして驚くべきことに、神はメトシェラが死ぬまで洪水を待たれたのです。

エノクからノアまでの年代図

📖 エノクからノアの洪水までの年代図

創世記5章の年代計算 – 神の忍耐と警告

🔑 重要なポイント

メトシェラの名前の意味:「彼が死ぬとき、それが来る」

エノクは息子メトシェラの名前を通して、来るべき裁き(洪水)を預言しました。そして神は、メトシェラが死ぬまで洪水を待たれたのです。これは神の驚くべき忍耐です。

創造から622年
ヤレデ162歳
エノク誕生
(創世記5:18)
創造から687年
エノク65歳
メトシェラ誕生
この後、エノクは「神と共に歩んだ」(創世記5:22)
息子の名前の意味を知り、悔い改めと信仰の生活へ
創造から987年
エノク365歳
エノク、天に挙げられる
「神が彼を取られたので、彼はいなくなった」(創世記5:24)
死を見ることなく天に移された唯一の人
創造から1056年
メトシェラ369歳
レメク誕生
(創世記5:25)
創造から1056年
レメク182歳
ノア誕生
「この子は私たちを慰めてくれるだろう」(創世記5:29)
創世記1556年
ノア500歳
セム、ハム、ヤフェテ誕生
(創世記5:32)
創造から1656年
メトシェラ969歳で死去
メトシェラの死 = 洪水の始まり
ノア600歳のとき
預言の成就:「彼が死ぬとき、それが来る」

📊 年代計算の根拠

メトシェラの全生涯:969年(創世記5:27)

洪水の年:ノア600歳(創世記7:6)

計算:

  • メトシェラが生まれたのは、創造から687年後
  • メトシェラは969年生きた:687 + 969 = 1656年
  • ノアが生まれたのは、創造から1056年後
  • ノア600歳のとき洪水:1056 + 600 = 1656年
  • 結論:メトシェラが死んだその年に洪水が起きた

✝️ 神学的意味

神の忍耐:神はメトシェラが生きている間、裁きを保留されました。これは「主は…すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられる」(IIペテロ3:9)という神の性質の現れです。

エノクの信仰:エノクは神と共に歩み、終わりの時代に備えました。私たちも同じように、主の再臨を待ち望みながら、今を生きるべきです。

警告と希望:洪水は裁きでしたが、ノアの箱舟は救いの予型です。キリストこそ、来るべき裁きからの唯一の避け所です。

年代計算:

  • メトシェラが生まれたのは、創造から687年後
  • メトシェラは969年生きた:687 + 969 = 1656
  • ノアが生まれたのは、創造から1056年後
  • ノア600歳のとき洪水:1056 + 600 = 1656
  • 結論:メトシェラが死んだその年に洪水が起きた

神学的意味: 神は969年間も裁きを保留されました。これは「主は…すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられる」(IIペテロ3:9)という神の性質の現れです。

エノクは息子メトシェラを生んだ後、「神と共に歩んだ」と特記されています。来るべき裁きの預言を知って、悔い改めと信仰の生活に入ったと考えられます。


⚔️ ヨシュア記9-10章:なぜこのような戦いになったのか?

ヨシュア記9-10章 カナン征服の経過図

⚔️ ヨシュア記9-10章:カナン征服の真実

神の裁きと憐れみ、そして平和の選択肢

❓ なぜこのような戦いになったのか?

重要な前提:神は無差別に殺される方ではありません

  1. 400年の忍耐:創世記15:16で、神はアブラハムに「アモリ人の咎がまだ満ちていない」と言われました。神は400年以上も悔い改めの機会を与えていたのです。
  2. 平和の選択肢:ギブオン人(ヨシュア9章)やラハブ(ヨシュア2章)のように、平和を求めた者は生き延びました。
  3. 攻撃してきたのは敵側:カナンの王たちが先にイスラエルを攻撃してきました(ヨシュア9:1-2、10:5)。
  4. 子どもを犠牲にする宗教:カナンの宗教は、子どもを火で焼いて捧げる儀式を含んでいました(レビ18:21、申命記12:31)。

📍 地図:南部カナンの征服

イスラエルの基地
平和条約(ギブオン同盟)
征服された都市
敵対した都市
ギルガル
(基地)
ギブオン
ケフィラ
ベエロテ
キルヤテ
エアリム
エルサレム
ヘブロン
①マケダ
②リブナ
③ラキシュ
ゲゼル
④エグロン
⑤ヘブロン
⑥デビル

📖 出来事の時系列

第1段階:平和条約(ヨシュア9章)

1 カナンの王たちの決断(9:1-2)
ヨルダン川西側のすべての王たちは、イスラエルと戦うことを決意
2 ギブオン人の知恵(9:3-15)
ギブオンの住民は、策略を用いて遠い国から来たふりをし、イスラエルと平和条約を結ぶ
「私たちは、あなたの神、主の名のゆえにとても遠い国から参りました」(9:9)
3 真実の発覚(9:16-27)
3日後、ギブオン人が近くに住んでいることが判明
しかし、主の名によって誓った条約は守られ、彼らは生かされた

第2段階:南部同盟の攻撃(ヨシュア10章)

4 5人の王の同盟(10:1-5)
エルサレム、ヘブロン、ヤルムテ、ラキシュ、エグロンの5人の王が結集
理由:ギブオンがイスラエルと平和条約を結んだため
彼らはギブオンを攻撃
5 ギブオンからの救援要請(10:6)
条約に基づき、ギブオンはイスラエルに助けを求める
6 神の介入(10:7-14)
ヨシュアは夜通し行軍し、敵を奇襲
主が天から雹を降らせ、多くの敵を倒す
太陽と月が止まった奇跡:「民がその敵に復讐するまで、太陽は動かず、月はとどまった」(10:13)
7 5人の王の処刑(10:16-27)
逃げた5人の王はマケダの洞穴に隠れる
彼らは捕らえられ、処刑された
8 南部カナンの征服(10:28-43)
①マケダ(10:28)→ ②リブナ(10:29-30)→ ③ラキシュ(10:31-32)→ ゲゼル(援軍、10:33)→ ④エグロン(10:34-35)→ ⑤ヘブロン(10:36-37)→ ⑥デビル(10:38-39)
「イスラエルの神、主がイスラエルのために戦われたからである」(10:42)

🗿 カナンの偶像礼拝とは何だったのか?

1. バアル礼拝(豊穣の神)

• 雨と豊穣をもたらすとされる最高神
• 神殿で性的儀式が行われた(神殿娼婦制度)
• 考古学的証拠:ウガリット文書に詳細な記録

2. モレク礼拝(別名:モロク)

子どもを火で焼いて捧げる儀式
• レビ記18:21、20:2-5で明確に禁止
• 「彼らは自分の息子、娘たちを火で焼いて、偽りの神々にささげた」(詩篇106:37-38)

3. アシェラ礼拝(豊穣の女神)

• バアルの配偶神とされる
• 聖なる木や柱で象徴された
• 性的儀式と結びついていた

4. その他の忌まわしい行為(レビ記18章)

• あらゆる形態の性的堕落
• 獣姦(レビ18:23)
• 近親相姦
• これらは「土地を汚す」行為とされた(レビ18:24-28)

「あなたは、自分の子どもをモレクに献げるために火の中を通らせてはならない」(レビ記18:21)
「彼らは息子、娘たちを悪霊に犠牲としてささげた…その地は血で汚された」(詩篇106:37-38)

神の「聖絶」命令の理由:

これは単なる異なる宗教への不寛容ではなく、子どもを殺し、人間の尊厳を踏みにじる制度を根絶するための、痛みを伴う外科手術のようなものでした。もしこれらの慣習が広がれば、全人類が堕落する危険がありました。

💡 神学的理解

🕊️ 神の性質

1. 神は忍耐深い:400年以上も悔い改めの機会を与えられた

2. 神は公正:罪には必ず結果がある

3. 神は憐れみ深い:ギブオン人やラハブのように、信仰を示した者は救われた

4. 神は弱者を守る:子どもを犠牲にする制度を終わらせた

✝️ 現代への適用

1. 平和の選択肢は常にある:神は誰でも悔い改めて救われることを望んでおられる

2. 罪には重大な結果がある:特に弱者を傷つける罪は深刻

3. 神の裁きは最後の手段:長い忍耐の後に来る

4. 真の平和は正義の上に築かれる:悪を放置することは真の平和ではない

🙏 まとめ

ヨシュア記9-10章は、神の裁きの書ではなく、神の忍耐と憐れみの書です。

  • カナン人には400年以上の猶予があった
  • 平和を求めた者(ギブオン、ラハブ)は救われた
  • 攻撃してきたのは敵側だった
  • 聖絶された文化は、子どもを殺す恐ろしい慣習を含んでいた
  • 神は正義と憐れみの両方を完璧に示された

キリストにあって、私たちは皆、救いの招きを受けています。私たちは「新しいギブオン人」として、信仰によって神の家族に加わることができるのです。

疑問:神は誰彼となく殺す方ではないはず…

ヨシュア記を読むと、イスラエルが次々と都市を攻め取り、「聖絶」していく記述があります。一見すると残酷に見えますが、どうしてこんな戦いになったのか、その経過を理解したいと思いました。

また、聖絶するということは何か罪を持っているのだろうと思いました。どんな偶像礼拝がなされていたのでしょうか?

答え:神の忍耐と平和の選択肢

重要な前提:神は無差別に殺される方ではありません

1. 400年の忍耐

創世記15:16で、神はアブラハムにこう言われました:

「四代目になって、彼らはここに戻って来る。それは、アモリ人の咎が、それまでに満ちることはないからである。」

神は400年以上も悔い改めの機会を与えていたのです。

2. 平和の選択肢があった

  • ギブオン人:策略を用いてでも平和条約を結び、生き延びた(ヨシュア9章)
  • ラハブ:信仰によってイスラエルを助け、救われた(ヨシュア2章)
  • 戦いを仕掛けてきたのはカナンの王たち(ヨシュア9:1-2、10:5)

3. カナンの宗教の実態

考古学的発見と聖書記述から、カナンの宗教には以下が含まれていました:

バアル礼拝:

  • 豊穣の神とされる
  • 神殿で性的儀式が行われた(神殿娼婦制度)
  • ウガリット文書に詳細な記録が残っている

モレク礼拝:

  • 子どもを火で焼いて捧げる儀式
  • レビ記18:21で明確に禁止
  • 「彼らは息子、娘たちを悪霊に犠牲としてささげた」(詩篇106:37-38)

アシェラ礼拝:

  • バアルの配偶神
  • 性的儀式と結びついていた

その他の忌まわしい行為(レビ記18章):

  • あらゆる形態の性的堕落
  • 獣姦(レビ18:23)
  • 近親相姦

これは単なる「異なる宗教」ではなく、子どもを殺し、人間の尊厳を踏みにじる制度でした。神の「聖絶」命令は、この悪が広がるのを止めるための、痛みを伴う外科手術のようなものでした。

4. 戦いの経過

第1段階:平和条約(ヨシュア9章)

  1. カナンの王たちは、イスラエルと戦うことを決意(9:1-2)
  2. ギブオン人は策略を用いて平和条約を結ぶ(9:3-15)
  3. 真実が発覚するも、主の名による誓いは守られた(9:16-27)

第2段階:南部同盟の攻撃(ヨシュア10章)

  1. 5人の王(エルサレム、ヘブロン、ヤルムテ、ラキシュ、エグロン)が同盟を結成
  2. 理由:ギブオンがイスラエルと平和条約を結んだため
  3. 彼らはギブオンを攻撃
  4. ギブオンからの救援要請
  5. ヨシュアの夜襲と神の奇跡(雹、太陽と月が止まる)
  6. 5人の王の処刑

征服された都市(順番):

  1. マケダ(10:28)
  2. リブナ(10:29-30)
  3. ラキシュ(10:31-32)
  4. ゲゼル(援軍として来たが敗北、10:33)
  5. エグロン(10:34-35)
  6. ヘブロン(10:36-37)
  7. デビル(10:38-39)

「イスラエルの神、主がイスラエルのために戦われたからである」(10:42)


🏔️ マタイ5章:山上の説教の実践

心に留まった教え

1. 戒めを教えることの重要性(5:19)

「これらの戒めの最も小さいものを一つでも破り、また破るように人々に教える者は、天の御国で最も小さい者と呼ばれます。しかし、それを行い、また行うように教える者は天の御国で偉大な者と呼ばれます。」

律法の精神を大切にする教えです。形式的な遵守ではなく、心からの従順が求められています。

2. 兄弟姉妹への愛(5:22)

「兄弟に対して怒る者は、だれでもさばきを受けなければなりません。兄弟に『ばか者』と言う者は最高法院でさばかれます。『愚か者』と言う者は火の燃えるゲヘナに投げ込まれます。」

正直な気持ち: 兄弟姉妹に対しての愛が難しい時があります。主の愛で愛せますように。

これは私たちの力ではできません。しかし、御霊によって可能になります(ローマ5:5)。

3. 自分を清く保つこと(5:29-30)

「もし右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨てなさい。からだの一部を失っても、全身がゲヘナに投げ込まれないほうがよいのです。」

祈り: 自分を清く保つことができますように。

4. 誓いについて(5:36-37)

「自分の頭にかけて誓ってもいけません。あなたは髪の毛一本さえ白くも黒くもできないのですから。あなたがたの言うことばは、『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』としなさい。」

個人的な悩み: ブログの予告について考えました。予告通りにできないから、誓いはしない方が良いと思います。でも、予告だからいいのか…気が変わったとすれば…

理解: イエスの教えは、誓いそのものを禁じるのではなく、軽々しい誓いを戒めているのです。

「はい」と言ったことは誠実に実行し、できないなら初めから「はい」と言わない、という単純な誠実さです。予定が変わることは人生にはありますから、「予定」として伝え、確約としない配慮をすれば良いでしょう。

「次回は○○について書く予定です」は誓いではありません。


まとめ

今日の通読を通して、以下のことを学びました:

創世記5章から

  • 男女として創造されたことに、神の似姿の完全な表現がある
  • エノクの生涯は、神と共に歩む信仰の模範
  • メトシェラの969年の生涯は、神の忍耐の証

ヨシュア記9-10章から

  • 神は400年以上も悔い改めの機会を与えられた
  • 平和を求めた者(ギブオン、ラハブ)は救われた
  • 聖絶は、子どもを犠牲にする制度を終わらせるための神の裁き
  • 神は正義と憐れみの両方を完璧に示される

マタイ5章から

  • 律法の精神を心から守ることの重要性
  • 兄弟姉妹への愛は御霊によって可能になる
  • 誠実さは単純明快:「はい」は「はい」、「いいえ」は「いいえ」

最後に

聖書を読むとき、疑問を持つことは悪いことではありません。むしろ、疑問を持ち、深く調べることで、神の性質と計画をより深く理解できるのです。

今日の学びが、皆さんの聖書理解の助けになれば幸いです。

「あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです。」(マタイ5:16)


聖書箇所:新改訳2017

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