「火を呼びくだし、雨を降らしし エリヤも我と同じ人なり」
この聖歌が歌うように、聖書に登場する人物たちは、遠い神話の住人ではありません。私たちと同じ人間が、同じ地球上で、神様と共に歩んだ歴史的事実が聖書には記されています。
シオンの丘、モリヤの山、ギホンの泉 ― これらは今もイスラエルに存在する実在の場所です。今日の聖書通読箇所に登場する場面もです。
この図解を通して、聖書の舞台、原語、人物を少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。知らなかったことを知り、分からなかったことが分かり、疑問が解決する ― そんな小さな発見が、聖書を開く楽しみにつながりますように。
目次
📖 今日の通読 原語比較表
2025年12月5日 ― 創世記31-32章/第二サムエル18-19章/マタイ28章
意味
「証拠の石塚」 ― ヤコブがヘブライ語で名付けた
語の構成
意味
「証拠の石塚」 ― ラバンがアラム語で名付けた(ガルエデと同じ意味)
意味
「見張りの場所」「望楼」
語根
意味
「イサクの恐れる方」 ― 神の称号として使用
語の構成
意味
「二つの陣営」 ― מַחֲנֶה(マハネー)の双数形
文法解説
意味
「父は平和」「平和の父」
語の構成
意味
「門」 ― 古代イスラエルでは裁判、商取引、公的な場所
意味の諸説
「恥を滅ぼす者」 または 「バアルの口から」(元の名メリブ・バアルの変形)
意味
「喜びなさい」「喜べ」 ― 日常的な挨拶としても使用された
文法解説
意味
「権威」「権能」「力」 ― 正当な権限を伴う力
関連語との比較
意味
「すべての日々」「毎日」「いつも」
語の構成
📊 ガルエデとエガル・サハドタの比較
| 言語 | 名称 | 名付けた人 | 意味 |
|---|---|---|---|
| ヘブライ語 | גַּלְעֵד ガルエデ |
ヤコブ | 証拠の石塚 |
| アラム語 | יְגַר שָׂהֲדוּתָא エガル・サハドタ |
ラバン | 証拠の石塚(同じ意味) |
📝 今日の原語から見えるテーマ
今日の三箇所には、「神は見ておられる」というテーマが原語レベルで貫かれています。
ミツパ(見張りの場所)— 人間の目が届かない所でも、神の目は届いている。
マハナイム(二つの陣営)— 神の陣営が私たちと共にある。
カイレテ(喜べ)— 復活の主は恐れる者に「喜べ」と語りかける。
パサス・タス・ヘーメラス(すべての日々)— 主はいつも、すべての日において共にいてくださる。


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