サタンの策略に打ち勝つ方法「赦し」第1回
目次
小学生の私が「ごめんで済ませたら警察はいらない!」と叫んだ日
サタンの策略に打ち勝つ方法「赦し」第1回
🏫 思い出したくない小学校の記憶
今は、思い出すのも大変なのですが、主のみ名によって赦しを宣言してもしても、許せない思いがあとからあとから・・・ふつふつと湧き上がってくることがありました。
赦したはずなのに、
- 軽く見られた事
- 人前で恥をかかされた事
- 大切な友を貶された事
その中で、ずいぶん昔の出来事なのですが、よほど悔しかったのでしょう、まだ覚えているのです。
これは小学校の頃のことですが、私の教科書を盗まれ私は無くしたかと思い、徹夜で探しました。翌日教科書を無くしたことを先生に伝えたら、みんなの前で叱られました。
後で返してくれたのですが、その時は御免と言ってくれたのですが、「赦さない、御免で済ませたら警察はいらない!」と言いました。
先生はいとも簡単に赦してあげなさいと言われるのですが私は、「赦しません!」
その生徒には、宿題のプリント、他にも教科書を取られたり。いろいろありました。後で返してはくれるのですが、宿題を提出する期間を過ぎてから返してくれても・・・
そんなことをふと思い出して、悔しい気持ちになります。
💭 これ、実は普通のことなんです
読者の皆さんも心当たりがありませんか?小さな頃の理不尽な出来事。大人になってもふと思い出しては、胸がざわめく記憶。
そして「なんで赦したはずなのに、まだ思い出すの?私の赦しって偽物?」という困惑。
安心してください。記憶が蘇ることと、赦したかどうかは別のことなんです。
💡 実は、この「赦せない思い」の背後には、私たちが想像もしなかった霊的な戦いが隠されているのです。
クリスチャンになってからも続く、この心の戦い。それには深い霊的な理由があったのです。
📖 パウロが見抜いたサタンの巧妙な罠
使徒パウロは、なぜ「赦し」と「サタンの策略」を一つの文章で語ったのでしょうか?
実は、赦さない心こそが、サタンが私たちの人生に侵入する最大の入り口なのです。
コリント教会には様々な問題がありました:
- 教会内の分裂 – 互いを批判し合う
- 道徳的な罪 – でも愛をもって対処
- 法廷闘争 – クリスチャン同士が訴え合う
- 偽使徒の中傷 – パウロへの人格攻撃
パウロは気づいていました。これらすべての問題の根っこに、「赦せない心」という共通の毒根があることを。
⚠️ サタンの策略:要塞を築く恐ろしいプロセス
❌ サタンの策略:要塞を築くプロセス
人前で叱られた
軽く見られた
警察はいらない!」
怒りの蓄積
τόπος (topos)
悪霊の入り口
関係の破綻
霊的な束縛
🪰 ベルゼブル = ハエの王
ハエの習性
• 腐った場所に集まる
• 死体を好む
• 病気を媒介する
• 汚れを拡散する
悪霊の性質
• 汚れた心に住む
• 霊的死を好む
• 病をもたらす
• 罪を拡散する
「赦さない思いや怒りの中に、悪魔は巣を作るのです」
✅ 神の解決:赦しによる解放
私には力がありません
助けてください」
恵みとして与える
負債を帳消し
相手を祝福する
とりなしの祈り
平安が訪れる
要塞の破壊
「あなたがたの足の裏で踏む所はことごとく、あなたがたに与えている。」(ヨシュア1:3)
赦しの領域を広げる、日々一歩ずつ踏み出していこう。
たとえ完全にはならなくても、主の来られる日には完全にしてくださる。
天で主ご自身から「よく頑張った」とお褒めの言葉をいただこう。
🔍 「すき」の正体 – ギリシャ語が明かす恐ろしい真実
意味:場所、機会、足場、領域
語源:「場所」を表す基本語で、英語の「topic」の語源
霊的意味:悪魔が活動するための「拠点」「足場」「本拠地」
パウロは意図的に「τόπος」(トポス)という軍事用語を使いました。これは単なる「隙間」ではなく、敵軍が占拠する戦略的要地を意味します。
🏰 富田愼悟先生の洞察の聖書的根拠
「赦さない心を持つことは、私たちの内にサタンに対して足場を作り、暗闇の力が要塞を築き上げるきっかけとなります。」
この「足場」こそが、ギリシャ語「τόπος」の正確な翻訳だったのです!
しかし、いきなり要塞が出来るわけでは無く、赦さない思いや苦味、傷や怒りを持ち続けることを通して絶えず悪魔に対して門を開いた状態となり、要塞が築きあげられて行きます。
私の体験がまさにこれでした。
小学生の頃の「ごめんで済ませたら警察はいらない!」という怒りが、何十年も心の中でサタンの足場となっていたのです。
思い出すたびに悔しくなる。それはサタンがその足場から私の心を攻撃していたからかもしれません。
🪰 ベルゼブル「ハエの王」の恐怖
בעל (Ba’al):主人、王、支配者
זבוב (Zebub):ハエ(複数形)
合成語の意味:「ハエたちの王」
なぜサタンは「ハエの王」と呼ばれるのでしょうか?
ハエの特性:
- 腐敗した場所を好む → 汚れた心に住む
- 死体に群がる → 霊的に死んだ状態を好む
- 病気を媒介する → 霊的病気を拡散する
- わずかな汚れでも見つける → 小さな罪も見逃さない
富田先生の言葉:
「ハエがゴミや死体のある場所に集まる様に、悪魔は私たちの内にある赦さない思いや怒りの中に巣を作るのです。」
💡 現代への適用
私たちの心に「腐った場所」があると:
- 思考が否定的になる
- 人間関係が悪化する
- 霊的な力が失われる
- 病気にかかりやすくなる
でも希望があります! 赦しによって心を清めると、サタンは住む場所を失うのです。
⛪ クリスチャンになってからも続いた戦い
でもクリスチャンになってから、悪に悪を持って関わらない事を覚え、何度も色んな事を赦しましたが、思い出し・・・の繰り返し
赦すって難しいです。
それが、何度も何度も、赦すことを繰り返しているうちに、マナセと、エフライムの話や許せない傷にサタンが付け入る事を知り、
忘れることを教えられ、忘れてから祝福がある、主は私の罪を後ろに投げやって決して思い出さないとおっしゃってくださっているのを知り。
出来なくても、愛せなくても、赦し、祝福を祈りました。
🌱 継続的な赦しは正常なプロセス
多くのクリスチャンが「一回赦したら、もう怒りは湧かないはず」と思い込んでいます。でも実際は違います。
記憶が蘇ることと、赦したかどうかは別のこと。これは「古い自分がやんちゃしている」だけで、「今の自分」の赦しの決断は有効なのです。
イエス様も「七十七回赦しなさい」(マタイ18:22)と言われました。継続的な赦しこそが、聖書的な教えなのです。
語根:נָשָׁה (nashah) = 忘れさせる
ヨセフの証言:「神が私にすべての労苦と、私の父の全家とを忘れさせてくださった」(創世記41:51)
語根:פָּרָה (parah) = 実を結ぶ、繁栄する
ヨセフの証言:「神が私の苦しみの地で私を実り多い者とされた」(創世記41:52)
霊的順序:
- マナセ(忘れる)→ 過去の痛みを手放す
- エフライム(実る)→ 新しい祝福が来る
赦しによって忘れ、忘れることで祝福が来る!これを第3回で詳しく学びます。
🙏 主の愛に満たされた瞬間
ヨブの友達が、散々悪態をついた後、ヨブは友を赦しました。そして祝福されました。
ヨブは私にできないことを信仰で成し遂げたのですね。
私も主イエスの信仰を通して、赦す。赦す。赦す・・・
そして、主に賛美をしているうちに、心の苦い根がとかされていきました。
主の愛で満たされると、そんなことどうでもよくなるという気持ちが分かりました。
🚶♀️ 一歩ずつ踏み進む信仰の道
しかし・・・です。
今はこんな平安な気持ちでいられるのですが、いつ何時許せない心を持つ者になるか分かりません。
何時も主に繋がっていたいです。
赦しの領域を広げる、日々一歩ずつ踏み出していきたい。
一歩でも踏み出していたら、あなたの足の踏むところはあなたのものとなる。たとえ完全にはならなくても、主の来られる日にはこれを完全にしてくださるので。
この領域も「よく頑張った」と天で主ご自身からお褒めの言葉を頂きたいです。
主の十字架を仰ぎ、血潮を仰ぎ、主のみ苦しみはこんな私の貧しい心の為であったと感謝します。
💫 神様の視点
神様は私たちに完璧を求めておられません。「一歩ずつ踏み出す」姿勢を愛してくださいます。
「古い自分がやんちゃしている」ことに気づけること、そして霊的事実に立って歩み続けることこそが、神様が最も喜ばれる成熟した信仰なのです。
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