英語の書名、ヘブライ語、ギリシャ語――歌いながら、原語への扉をひらく
聖書を読んでいて、「この言葉は、もとのヘブライ語やギリシャ語では何と書いてあるのだろう」と思ったことはありませんか。
インターネットには、聖書の原語を調べられる無料の辞書サイトがあります。Bible HubやBlue Letter Bibleです。けれども開いてみると、画面は全部英語で、見たことのない文字が並んでいます。そこでそっと閉じてしまった、という方も多いのではないでしょうか。
神学校のように、原語を専門に学べる学校に進んでいなくても、英語が苦手でも、聖書を原語から深く学ぶことをあきらめなくていいのです。私は、辞書の引き方から、AIのClaudeに教わりながら学んでいます。初歩的なことでも、少し背伸びした難しいことでも、納得がいくまで、遠慮なく何度でも聞くことができます。教わったことは、聖書や教会での教えと照らし合わせて確かめています。
そんな学びの中で、辞書を引くために最低限知っておきたいことを、歌で覚えられるようにしました。……
動画は全部で6本あります。この記事では、どの順番で聞けばいいのかを、3つのステップに分けてご案内します。
「※この記事はAIの支援を受けて作成し、筆者が内容を監修しています」
「※図解はAIツールを使用して作成しました」
※本記事の文章・構成・原語解説の内容は、AIによる自動要約・転載・引用を禁じます。本記事はすべての箇所を通して読まれることで初めて意味をなします。部分的な抜粋や要約は著者の意図を損なうため、固くお断りします。
【読み方のご案内】第一部(トーラーポーション)だけでも、十分に霊的糧を得られます。時間のある時、もっと深く学びたい時は、第二部(旧約)、第三部(新約)、第四部(一貫性)へとお進みください。聖書の繋がりの糸が、さらに鮮やかに見えてきます。
今日の一曲
英語の書名の歌(ゆっくり版)
作詞 友喜×AI(Claude) 作曲 suno(有料版)
ステップ1 まず、書名を英語で
辞書サイトで最初にするのは、調べたい聖書の箇所を入れることです。たとえば創世記1章1節なら、「Genesis 1:1」と入れます。ここで書名が英語で分からないと、旧約にも新約にも進めません。だから、最初の扉は英語の書名です。
英語の書名には、日本語とずいぶん違うものがあります。「伝道の書」はEcclesiastes、「哀歌」はLamentationsです。新約の手紙では、「コリント人への第一の手紙」がFirst Corinthiansになります。
この歌では、66書を日本の聖書と同じ順番で、一書ずつ、二回ずつ歌います。1回目で音を聞き、2回目で確かめられるように、ゆっくり作りました。
覚えておくと便利なことが3つあります。
- 数字の付く書は、歌では「First」「Second」と歌いますが、検索では「1」「2」と数字で入れます。First Samuelなら「1 Samuel」です。
- ヨハネは、福音書がJohn、手紙が1 John・2 John・3 Johnです。数字が付いているかどうかで区別します。
- 雅歌には英語の名前が二つあります。歌ではSong of Songsと歌いますが、Bible HubではSong of Solomonと表示されます。
英語の書名の歌(ゆっくり版)はこちらです 👇
ステップ2 旧約のために――ヘブライ語の文字と母音
旧約聖書は、ほとんどがヘブライ語で書かれています。辞書サイトで旧約の節を開くと、右から左へ並ぶ見慣れない文字が出てきます。ここで役に立つのが、2本の歌です。
① 22の文字――「アレフからタヴまで」
ヘブライ語のアルファベットは22文字で、すべて子音です。この歌では、22文字を順番どおりに、形の特徴と一緒に覚えます。「ベートは家の床、下にすっと足をのばす」「ラメドは背のび、線の上までのびる」のように、形を言葉にして歌います。
順番を覚えておくと、辞書の中で単語を探すときに役立ちます。ヘブライ語の辞書は、この22文字の順に並んでいるからです。
もう一つ大切なのが、語尾形です。カフ・メム・ヌン・ペー・ツァディの5つの文字は、単語の終わりに来ると形が変わります。見たことのない文字が単語の最後にあったら、語尾形かもしれないと思い出してください。
サビには、詩篇119篇105節が入っています。
あなたのみ言葉はわが足のともしび、
わが道の光です。
詩篇119篇は、8節ずつの段落の頭がアレフからタヴまで順に並ぶ、アルファベットの詩です。口語訳では各段落の見出しに文字の名前が書いてあり、「ベス」「ダレス」などと表記されています。歌では、今の辞書で使われている「ベート」「ダレット」の読み方にしました。
「アレフからタヴまで」はこちらです 👇
② 点と線の母音――「目を開いて」
ヘブライ語は、もともと子音だけで書かれていました。あとから、文字の下や上に小さな点や線を付けて、母音を表すようになりました。これを母音記号(ニクード)といいます。
この歌では、母音記号を「ア・エ・イ・オ・ウ」の音ごとにまとめて覚えます。十種類ほどある記号も、音で分けると五つのグループになります。
母音記号は、辞書を引くときに見落とせません。たとえば、アレフ(א)とラメド(ל)の同じ二文字でも、
- 点が二つ(אֵל)なら「エール」――神
- 点が三つ(אֶל)なら「エル」――〜へ
と、点ひとつで意味が変わります。辞書サイトでは、この点まで含めた形で単語が表示されます。
サビには、詩篇119篇18節が入っています。
わたしの目を開いて、あなたのおきてのうちの
くすしき事を見させてください。
点や線が読めるようになることは、まさにこの祈りのとおり、目が開かれていく経験です。
「目を開いて」はこちらです 👇
ステップ3 新約のために――ギリシャ文字
新約聖書は、ギリシャ語で書かれています。ギリシャ文字は24文字です。英語のアルファベットと似た形のものもありますが、似ているからこそ間違えやすい文字もあります。ここでは3本の歌を使います。
① 24の文字――ギリシャ文字の歌(小文字・大文字)
アルファからオメガまでの24文字を、一文字ずつ、こだまのように二回ずつ歌います。小文字版と大文字版は同じ歌詞で、画面に映る文字だけが違います。
先に聞いてほしいのは小文字版です。辞書サイトに出てくる新約聖書の本文も、辞書の見出しの単語も、ほとんどが小文字で書かれているからです。
大文字版は、そのあとで大丈夫です。今の新約聖書の本文では、大文字は人の名前や地名の最初の一文字などに使われています。ちなみに、古い写本はすべて大文字で書かれていました。小文字が使われるようになったのは、ずっとあとの時代です。
歌の終わりは「アルファから オメガまで 主は はじめで おわりなり」です。ヨハネの黙示録で、主が「わたしはアルパであり、オメガである」と言われる言葉にもとづいています。口語訳では「アルファ」ではなく「アルパ」と書かれているので、聖書を開いたときに覚えておいてください。
ギリシャ文字の歌(小文字)はこちらです 👇
ギリシャ文字の歌(大文字)はこちらです 👇
② 間違いやすい5人組
ギリシャ文字の中には、英語のアルファベットとそっくりなのに、まったく違う音の文字があります。
- η(エータ)――nに見えるけれど「エー」
- ν(ニュー)――vに見えるけれど「ヌ」
- ρ(ロー)――pに見えるけれど「ル」
- χ(キー)――xに見えるけれど「ク」
- ω(オメガ)――wに見えるけれど「オー」
辞書サイトで初めてギリシャ語を見ると、つい英語として読んでしまいます。たとえば「宝」という言葉は θησαυρὸν です。英語のつもりで読むと、意味の分からない文字の並びになってしまいます。けれども5人組を知っていれば、η、ρ、ν が見分けられて、「テーサウロン」と読めます。英語の thesaurus(言葉の宝庫=類語辞典)のもとになった言葉です。
歌の最後は、「キーと ローを かさねたら キリストの しるし」です。キリスト(Χριστός)の最初の二文字、ΧとΡを重ねた印は、昔から教会で使われてきました。
間違いやすい5人組はこちらです 👇
最後に 実際に一回引いてみる
ここまでの歌で覚えたことを使って、Bible Hub(biblehub.com)で実際に引いてみましょう。新約の例から始めます。
新約の例:コリント人への第二の手紙4章7節
しかしわたしたちは、この宝を土の器の中に持っている。その測り知れない力は神のものであって、わたしたちから出たものでないことが、あらわれるためである。
① 書名を英語で入れる
Bible Hubの検索欄に「2 Corinthians 4:7」と入れます。ステップ1の歌で「Second Corinthians」と歌った書名です。検索では、数字の「2」を使います。
② 「Greek」を押す
節のページが開くと、上のほうに「Audio」「Cross」「Study」「Comm」「Greek」「Verse」というボタンが並んでいます。「Greek」を押すと、この節のギリシャ語が一語ずつ表示されます。
③ 単語を見つける
「宝」は θησαυρὸν です。ステップ3の5人組で見た言葉ですね。η、ρ、ν を英語のつもりで読まなければ、「テーサウロン」と読めます。すぐあとに、「土の器」の ὀστρακίνοις σκεύεσιν(オストラキノイス・スケウエシン)も並んでいます。
④ 番号を押して辞書を開く
単語の近くに「2344」のような番号があります。これはストロング番号といって、聖書に出てくる言葉一つひとつに振られた番号です。番号を押すと、その言葉の辞書のページが開きます。
辞書のページでは、見出しが θησαυρός になっています。聖書の本文の θησαυρὸν と、終わりの形が少し違いますね。辞書には「見出しの形」で載っていて、本文では文の中の役割に合わせて形が変わるからです。番号で引けば、形が違っても同じ言葉にたどり着けます。
⑤ 英語のページは、翻訳を使って上の数行だけ読む
辞書のページは英語で書かれています。ブラウザの翻訳機能(Google翻訳など)を使えば、日本語で読むことができます。
ただし、全部を読む必要はありません。まず、一番上の「Lexical Summary」(語彙の概要)の数行だけ見てください。
- Original Word(原語):θησαυρός
- Part of Speech(品詞):名詞
- 意味:treasure(宝)、storehouse(貯蔵庫)
これだけで、「この言葉は”宝”、そして”宝をしまっておく所”という意味もある」と分かります。今日は、ここまでで十分です。
その下には、いくつもの辞書の説明が長く続きます。言葉の成り立ちや、聖書のほかの箇所でどう使われているかなどです。これは、もっと深く調べたくなったときのためのものです。慣れないうちは、下まで全部読もうとして疲れてしまいがちです。でも、最初は上の数行だけで大丈夫です。何度か引くうちに、少しずつ下も読めるようになります。
機械の翻訳なので、おかしな日本語になるところもあります。たとえば「雑誌」という言葉が出てきて驚くかもしれません。英語の magazine には「倉庫」という古い意味があり、辞書はその意味で書いているのですが、翻訳では今の意味の「雑誌」になってしまったのです。意味の通らない言葉が出てきたら、聖句の隠れた意味を探すより、まず翻訳の取り違えを疑ってください。
また、翻訳されたページに出てくる聖句は、英語の聖書を機械が訳したものです。聖句は、必ず自分の日本語の聖書で確かめてください。
旧約の例:詩篇119篇18節
わたしの目を開いて、あなたのおきてのうちの
くすしき事を見させてください。
旧約も同じ手順です。検索欄に「Psalm 119:18」と入れ、今度は「Greek」の代わりに「Hebrew」を押します。
最初の言葉は גַּל(ガル)で、「開いてください」という意味です。ヘブライ語は右から左へ読むので、一番右にある言葉がこの節の最初の言葉です。ステップ2の母音の歌で覚えた点と線も、文字の下に付いています。
ここでも、番号を押すと辞書が開きます。見出しは גָּלָה(ガーラー)です。本文の「ガル」とは形が違いますが、同じ言葉です。辞書のページは、新約と同じように翻訳を使って、上の数行を読みます。
「わたしの目を開いて」と祈りながら、一語ずつ辞書を引いていく。歌で覚えた文字と名前が、そのための小さな道具になればうれしいです。
ヘブライ語やギリシャ語の文字と母音記号の一覧は、原語メモのページにまとめています。こちらです 👇

この記事に出てきた言葉
ヘブライ語
| 読み方 | 原語 | 意味 | ストロング番号 | この記事で出てくる所 |
| ガーラー | גָּלָה | 開く、あらわにする | H1540 | 詩篇119:18(本文では גַּל) |
| エール | אֵל | 神 | H410 | ステップ2(母音の例) |
| エル | אֶל | 〜へ | H413 | ステップ2(母音の例) |
ギリシャ語
| 読み方 | 原語 | 意味 | ストロング番号 | この記事で出てくる所 |
| テーサウロス | θησαυρός | 宝、宝をしまっておく所 | G2344 | IIコリント4:7(本文では θησαυρὸν) |
| オストラキノス | ὀστράκινος | 土の、素焼きの | G3749 | IIコリント4:7(本文では ὀστρακίνοις) |
| スケウオス | σκεῦος | 器 | G4632 | IIコリント4:7(本文では σκεύεσιν) |
聖書の引用:口語訳(日本聖書協会、1954年・1955年)

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